2022.12.07更新
グラアルファの説明会がありました
11月17日におもろまち駅前院で興和株式会社の鶴見様より、12月6日に糸満院で北川様より、グラアルファ配合点眼液(以下グラアルファ)の説明会がありました。
グラアルファはRhoキナーゼ阻害剤のリパスジル塩酸塩水和物と、アドレナリンα2受容体作動薬のブリモニジン酒石酸塩を含有する、世界初の組み合わせとなる配合点眼剤です。リパスジル塩酸塩水和物はRhoキナーゼに対して選択的な阻害作用を有する薬物で、眼局所で線維柱帯-シュレム管を介する「主流出路」からの房水流出量を増加させ、眼圧を下降させる作用を示すとされています。ブリモニジンは α2 アドレナリン受容体を作動させることで、毛様体上皮での房水産生を抑制し、更に、ぶどう膜強膜流出路からの房水流出を促進し、眼圧下降作用を示すと考えられています。この2つを組み合わせることでより高い効果が期待されています。
実際の臨床試験においても、グラアルファ点眼群は0.4%リパスジル点眼群、0.1%ブリモニジン点眼群に対して優位な眼圧下降効果が認められました。また緑内障治療においては、単剤での効果が不十分であると気には多剤併用療法を行いますが、グラアルファ点眼群は0.4%リパスジル点眼及び0.1%ブリモニジン点眼併用群と同程度の効果が認められました。このことから、多剤併用療法されている患者様は点眼回数が減り、負担が軽減されることが期待されています。しかし、これまで緑内障治療薬であるグラナテック(リパスジル塩酸塩水和物液)でも報告されていたように、グラアルファにおいても点眼後の充血が確認されています。点眼後5~15分程度で目の赤さのピークを迎え、1~2時間程度で元に戻るとされているため、点眼法の指導をしっかり行う必要があると感じました。
今後も職員一同、日々新たな知識を修得しより良い医療が提供できるよう努めてまいります。ご協力頂いた興和株式会社の柴田様、鶴見様、北川様、誠にありがとうございました。(検査 城間)
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