2021.06.08更新
第142回沖縄眼科集談会にて、総院長がご発表されました
去る令和3年6月6日(日)におきみゅー(沖縄県立博物館・美術館)にて、第142回沖縄眼科集談会が開催されました。当院総院長の安里 良先生が『角膜変性症患者に対する当院でのPTK(治療的角膜切除術)について』琉球大学の新垣淑邦先生座長の下で、ご発表されました。2000年にエキシマレーザーが厚労省に認可され、北里大学の清水公也教授の助言もあって、当院理事長である安里良盛先生が沖縄に初めて導入した経緯や、2010年4月より保険対象の治療になったこと、顆粒状角膜変性や帯状角膜変性に対するPTKの当院での考え方などについて詳しく話され、とても勉強になりました。患者さんの負担を考えても、顆粒状角膜変性のある方で白内障手術を希望された場合は、一度角膜専門医のいる病院で診て頂き、必要であればPTKのできる施設に初めから紹介したほうが良いと考えているとのことでした。角膜混濁が強く、白内障手術が安全に施行できないと考えられた症例は、PTKから行って強度遠視を意図的に作り、その後に眼内レンズで屈折を正視にもっていくとのことでした。他院にて既に白内障手術を数年前に施行され、PTK目的で当院紹介となった症例は、Piggy back法(眼内レンズの二枚重ね)を行い、ー7.0D前後の近視を作って、その後にPTKを行うとのことでした。このやり方は、患者さんが白内障手術を2度受けることにもなり、負担が増えることになります。基本的に眼内レンズで屈折を最終的に合わせるよりはエキシマレーザーを用いたPTK(PRKモード)で屈折を合わせた方が術後の屈折誤差が少ないとのことで、当院では白内障手術をしてー7.0D前後の近視を意図的に作り、その後PTKで混濁を切除すると同時に屈折矯正手術も行う方針とのことでした。発表した症例では裸眼視力で0.8~0.9まで見えており、術後大変満足しておりました。今後も知識をブラッシュアップさせながら様々な知識を取り入れていこうと思います(担当 城間)
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