2019.05.11更新
第1回 Ryukyu Ophthalmology Forefront Seminarに参加しました
第1回 Ryukyu Ophthalmology Forefront Seminarが、2019年5月11日にダブルツリー by ヒルトン那覇首里城にて、大塚製薬主催で行われました。
球大学大学院医学研究科教授の古泉英貴先生座長で、特別講演Ⅰは、『OCT-Angiographyの日常臨床での使い方~糖尿病網膜症を中心に』の題で、信州大学医学部眼科学教授の村田敏規先生が講演されました。OCT Angioは蛍光眼底造影に比べ造影剤を使用しないため、患者さんへの侵襲が少なくショックなどの危険性がなく安心して使用できる点はとても良いと考えており、当院でも採用しております。
しかし、撮影範囲が狭いというのが欠点であり、黄斑部病変の診断には有用ですが、糖尿病網膜症で周辺部の無血管領域を確認するには、やはり従来の蛍光眼底造影検査が有用です。当院では症例毎に必要な検査を使いわけしております。今後はもっと、撮影範囲の広いOCT機器がでてくることを期待しております。
特別講演Ⅱは、『最新の緑内障管理』の題で、岐阜大学大学院医科学系研究科眼科学教授の山本哲也先生が講演されました。
緑内障分野も様々な点眼薬や緑内障インプラント手術がでてきており、多種多様な治療を行える様になってきております。緑内障の患者さんを診ていて思うことは、点眼の種類や回数が多いことで点眼コンプライアンスが悪くなる(さし忘れがでてくる)が一番の課題だと感じています。
今後は眼内に埋め込む薬(徐放剤)で、点眼をしなくても眼圧下降効果が期待できる時代が来るかもしれません。
もしそうなれば、日常生活の制限からも解放され、より快適な日々を送ることができると予想されます。今後のその分野の発展に期待します。(担当 安里)
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