2024.04.01更新
参天製薬様より新製品アイリーア8mg硝子体注射液114.3mg/mLの紹介をしていただきました。
当院では網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)・網膜中心静脈閉塞症(CRVO)・糖尿病黄斑浮腫(DME)・中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(nAMD)の疾患の方に対応して硝子体注射を使用しています。
今回、3月21日おもろまち駅前院、3月26日糸満院にて、DMEとnAMDの疾患適応にて新製品のアイリーア8mg硝子体注射液114.3mg/mLの紹介をしていただきました。
現行のアイリーア注射液[濃度40mg/mL(2mg)投与量0.05mL]と比べ、約4倍の高濃度(14.3mg/mL)のアフリベルセプト(遺伝子組換え)を含み、より高容量(0.07mL)で硝子体内投与を行う製剤です。
【現行】アイリーア注射液
・中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(nAMD)
アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg(0.05mL)を1ヶ月ごとに1回、連続3回(導入期)硝子体内投与する。その後持続期においては、通常、2ヶ月に1回、硝子体内投与する。
※なお、症状により投与間隔を適宜調節するが、1ヶ月以上あける。
・糖尿病黄斑浮腫(DME)
アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg(0.05mL)を1ヶ月ごとに1回、連続5回硝子体内投与する。その後は、通常2ヶ月ごとに1回硝子体内投与する。
※なお、症状により投与期間を適宜調節するが、1ヶ月以上あける。
【新製剤】アイリーア8mg硝子体注射液
・糖尿病黄斑浮腫(DME)と中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(nAMD)
アフリベルセプト(遺伝子組換え)2mg(0.07mL)を4週ごとに1回、通常、連続3回(導入期)硝子体内投与するが、症状により投与回数を適宜減じる。その後の維持期に置いては、
通常、16週ごとに1回、硝子体内投与する。※なお、症状により投与間隔を適宜調節するが、8週以上あける。
このように新製剤アイリーア注射液の投与間隔が、維持期において、現行のものより、かなり延長された製品になっていることがわかりました。これにより、患者様への負担軽減による治療継続や
今後の黄斑疾患治療において、病態を持続してコントロールし、長期的に視力低下を防ぐことができることを治療目標として用いることができるのではないかと思っています。
今回、参天製薬株式会社 田中様、新製剤アイリーア8mg硝子体注射液の紹介をわかりやすく説明していただき誠にありがとうございました。
(受付 荷川取)
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