2019.12.01更新
第140回沖縄眼科集談会に参加しました
2019年11月30日に、ダブルツリーby 那覇首里城にて第140回沖縄眼科集談会が開催されました(興和株式会社主催)。座長は、琉球大学眼科教授の古泉先生で、特別講演①「脈絡膜循環から診たパキコロイドの成因」の題で北海道大学眼科教授の石田晋先生が、特別講演②「進化を続ける緑内障診療」の題で東海大学八王子病院眼科教授の木村至先生がご講演されました。石田先生は、LSFG(Laser speckle flowgraphy→Laser speckle現象を利用して眼底血流を画像化できる機械)を用いて、脈絡膜循環が関与していると考えられる疾患の研究をされていました。全身のメラノサイトに対する自己免疫疾患であるVogtーKoyanagiーHarada diseaseや、Punctate Inner Choroidopathy(PIC)、Acute Idiopathic Maculopathy(AIM)、Acute Zonal Occult Outer Retinopathy(AZOOR)、Acute Macular Neuroretinopathy(AMN)、Hypertensive Chorioretinopathy(HTC)などの病因について、局所と全身ステロイド治療の違いや心拍出量との関係、高血圧の関与など様々な角度からお話があり、とても興味深い講演でした。また、木村先生は今年10月の京都で臨床眼科学会のブースでも展示されていた、ヘッドマウント型視野計(アイモ)の活用について、左右両眼の測定に対応する独立した光学系を搭載したことおよび近赤外線カメラ左右の瞳孔個別にモニター・自動修正する機構を備えたことにより、検査時間の短縮や固視ズレの解消により制度の高い検査の実現が可能になったとの内容でした。緑内障治療だけでなく緑内障検査機器も様々な新しいものがでてきています。時代に乗り遅れない様にアンテナを常にはって、今後も様々な講演会に参加したいと思います。(担当 安里)
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