2025.12.23更新
千寿製薬株式会社によるアイベータ配合点眼液がBAC フリー製剤に変更・視認性向上ノズル「ノズルック」についての説明会実施(糸満院)
2025年12月16日(火) 安里眼科糸満院にて、千寿製薬株式会社様によるアイベータ配合点眼液についての説明会が行われました。

従来の保存剤のベンザルコニウム塩化物(BAC)からポリヘキサニド塩酸塩に変更となりBAC フリー製剤に生まれ変わりました。
【BAC フリーとは】
点眼薬の保存剤として使用されているベンザルコニウム塩化物(Benzalkonium Chloride)を含まない製剤です。
主なメリット
・眼表面への刺激軽減
ベンザルコニウム塩化物(BAC)は強力な防腐剤ですが、長期使用により角膜上皮障害や結膜の炎症など、眼表面の疾患を引き起こす可能性があります。BAC フリー製剤は、これらの刺激や不快感を軽減し、目の健康を維持するのに役立ちます。
・アレルギー反応のリスク低減
一部の患者さんでは、BACに対してアレルギー反応を示すことがあります。BAC フリー製剤を使用することで、このようなアレルギーのリスクを考慮する必要がなくなります。
・長期使用に適している
緑内障などの慢性疾患の治療では、多くの場合、生涯にわたって点眼薬を継続的に使用する必要があります。BAC フリー製剤は、長期的な使用における安全性が高く、患者さんのアドヒアランス(治療の遵守)向上にもつながります。
・眼手術への影響抑制
将来的に緑内障手術が必要になった場合、保存剤による慢性的な炎症は術後の合併症のリスクを高める可能性があります。BAC フリー製剤は、将来の手術に備えて眼の組織を良好な状態に保つのに役立ちます。
【ノズルックとは】
“点眼液を確実に眼に届けたい”の思いから生まれた千寿製薬の視認性向上ノズルそれが「ノズルック」です。
次のような方には点眼ノズルの先端がみえづらい可能性があります。
・緑内障 ・白内障 ・遠視、老視
中心視野障害、コントラスト感度の低下、視力低下、近くのものがぼやけて見える。

ではなぜ、ノズルックだと見やすいのか?それはノズルとボトル間のコントラスト・色差が影響しているからです。そうすることで、「点眼ノズル先端↔ツバ」間と「ツバ↔ボトル」間の2つの色差でノズル先端の視認性を高めているからです。今まで点眼を失敗していた方たち(特に緑内障患者)でも、点眼成功率を向上させることができ視機能維持にも繋がります。

今後、患者さんに説明するときに今回の説明会で学んだ事をお伝えできればなと思います。

今回、このような説明会をして下さった千寿製薬の吉住様、誠にありがとうごさいました。
(受付 仲桝)
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