2025.10.11更新
甲状腺眼症治療用IGF-1R阻害剤「テッペーザ」についてアムジェン株式会社様より勉強会実施のお知らせ(糸満院)
2025年9月30日に安里眼科糸満院にて甲状腺眼症治療用IGF-1R阻害剤「テッペーザ」について勉強会を実施しました。

甲状腺眼症とはどのような病気なのか?について
甲状腺眼症は眼の周りの組織の免疫システムの異常によって起こる炎症性の疾患です。多くの場合、甲状腺の疾患に関連して発症します。バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の患者さんは、治療の必要のない軽い症状も含めて、25~50%の確率で眼症を発症するといわれています。また、バセドウ病以外で橋本病(慢性甲状腺炎)の患者さんにも発症します。
症状として、眼瞼腫脹(まぶたの腫れ)や眼瞼後退(まぶたの引きつれ)、斜視や複視などの症状があらわれます。初期症状としてドライアイ、充血、涙が止まらない等があります。
悪化していくと、眼球突出や視力低下などの症状もみられます。
では、どのように「テッペーザ」で治療していくのか?
通常、テプロツムマブ(遺伝子組み換え)として初回は10mg/kgを、2回目以降は20mg/kgを7回、3週間間隔で計8回点滴静注します。
眼窩繊維芽細胞表面のIGF-1Rと結合し、IGF-1Rと甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR)のクロストークを阻害することで、眼窩内炎症・脂肪の増加、外眼筋の肥大を抑制し、眼球突出などを改善していきます。

海外では2万件以上の実績が挙げられています。治療後も患者さんに高い満足度を誇っている治療法となります。日本においては2024年9月頃に国内での製造販売承認を取得し、同年11月からの販売が開始された為、実績はまだ限られています。
今のところ当院での取り扱い予定はありません。
治療を検討されている方は、甲状腺眼症を専門としている琉球大学病院 眼科や那覇市立病院 眼科・眼形成眼窩外科へのご紹介が可能です。
以上が勉強会の内容となります。
甲状腺眼症で治療に悩んでいる方にとっては選択肢としてとても期待できるものだと思いました。
治療費の負担が大きくはなりますが、高額医療の利用が可能との事です。
今後も眼科医職員として、医療知識を習得し、患者さんへより良い医療として提供していけるように努めて参ります。
今回、このように勉強会を開いて頂いたアムジェン株式会社 伊藤 潤平様、誠にありがとうございました。(受付部 仲桝)
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