2024.12.04更新
興和株式会社様より、グラアルファ配合点眼液の説明をしていただきました。
グラアルファ配合点眼液の眼圧下降効果について、
興和株式会社様より、11月19日(火)糸満院・11月21日(木)おもろまち駅前院にて、グラアルファ配合点眼液について製品紹介がありました。
グラアルファ点眼薬の特徴(※グラナテックとアイファガンの合剤 )として:リパスジル(Rhoキナーゼ阻害薬:繊維柱帯-シュレム管を介する主流出路からの房水流出を促進させ、眼圧を下降させる)とブリモニジン(ぶどう膜強膜流出路を介する房水流出を促進させ、眼圧を下降させる)の有効成分の組み合わせにより、房水生産の抑制及び、全ての房水流出路に作用して眼圧下降効果が期待できる薬剤となっています。
本製品の禁忌:本剤の成分に対し過敏症既往歴のある患者 、低出生体重児、新生児、乳児または2歳未満の幼児
効能効果:緑内障、高眼圧の治療薬が効果不十分な場合。セカンドラインで使用していただく薬剤。
安全性について:グラアルファ長期投与した際の副作用について、全179安全性解析対象症例のうち、最も頻度の高かった副作用症例は結膜充血(58.1%)で、次いでアレルギー性結膜炎(18.4%)、眼瞼炎(17.3%)、点状角膜炎(7.8%)、眼刺激(7.3%)、結膜炎(6.1%)の順でした。
グラアルファ・グラナテック点眼 充血の特徴として、
→多くの方で点眼後まもなく目が赤くなります。(一過性の充血)
※点眼ごとに繰り返し充血します。
→通常、この充血は点眼後15分でピーク時を迎え、1~2時間で元に戻ります。
※目が赤くなる原因は、このお薬の血管を広げる作用によるものです。
→点眼後、目からあふれた薬液はやさしく拭き取るか、洗顔で洗い流しましょう
※目の周りの皮膚は薄いので、薬液が残ると皮膚トラブルの原因になりやすいです。
点眼するタイミングとしては、朝起きてすぐに、1回目の点眼をした後に洗顔する。2回目はお風呂に入る前に点眼をすれば、副作用の回避はできるのではないかと聞きました。
また、近年では緑内障手術が、より低侵襲な術式が増えてきている中、術後眼圧低下が乏しい事例があるとのことで
緑内障薬物点眼治療に関して長期投与された患者に対して、房水を流す主流出路(繊維柱帯-シュレム管)が長期間使われていないと房水流出機能が低下し、廃用性萎縮が眼内で起きているのでないかと示唆されていると聞きしました。
グラアルファ配合点眼液について、FP/β配合剤で効果不十分な解放隅角緑内障(POAG)の患者様。視野狭窄が進行する正常眼圧緑内障(NTG)の患者様など、
緑内障治療強化が必要な患者様に製品説明が出来るよう理解を深めたいと思います。
この度は、興和株式会社 森山様 グラアルファ配合点眼液の製品紹介をしていただき誠にありがとうございました。
(受付 荷川取)
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